韓国旅行で地下鉄やバスをたくさん利用するなら、便利なのが「気候同行カード」です。
韓国旅行で利用できるのは、1・2・3・5・7日間の短期券です。
今回は、韓国旅行で使う「短期の気候同行カード」について、利用できる交通機関や基本的な使い方、そして私が実際に韓国のバスに乗って感じたことをご紹介します。
旅行者が使うのは「気候同行カードの短期券」
韓国旅行で利用するのは「気候同行カードの短期券」です。短期券は、1・2・3・5・7日券から選べます。
似た名前の「気候同行パス」は、2026年9月1日から始まったソウル市民向けの制度です。旅行者の方は、これまでどおり「気候同行カードの短期券」を利用します。
気候同行カードが使える交通機関
現在の短期券は、基本的にソウル市内の対象となる地下鉄とバスで利用できます。
地下鉄は、1〜9号線をはじめ、対象となっている路線・区間で利用できます。路線によって対象外の区間もあるので、利用前に確認しておくと安心です。バスは、ソウル市が許可した市内バスとマウルバスが対象で、広域バスは利用できません。
空港方面については、少し注意が必要です。
- 金浦空港駅は利用可能
- ソウル方面から仁川空港へは利用可能
- 仁川空港からソウル方面へは利用不可
つまり、ソウル方面から乗って仁川空港で降りることはできますが、逆に仁川空港からソウル方面へ乗ることはできません。
ここでひとつ注意したいのが、A’REX(空港鉄道)の列車の種類です。A’REXには各駅停車の「一般列車」と、途中無停車で移動が速い「直通列車(A’REX Express)」があり、気候同行カードが使えるのは一般列車のみ。直通列車では利用できないので、間違えないようにしてくださいね。
ここまでは、気候同行カードを使う場合の話でした。ただ、気候同行カードは仁川空港内では購入できず、韓国に到着したばかりのタイミングでは、まだ気候同行カードを持っていない方がほとんどだと思います。そもそも仁川空港からソウル市内へ向かう区間も気候同行カードの対象外なので、この区間は次のいずれかの方法で移動することになります。
仁川空港からソウル市内までの移動方法は、こちらの記事で詳しく紹介しています。
- A’REX(空港鉄道)の券売機で、一般列車または直通列車の片道乗車券を購入して乗車する
- リムジンバスを利用する(仁川空港のチケット売り場や券売機で乗車券を購入できます)
- T-moneyカードやWOWPASSなど、ほかの交通系ICカードを用意しておく
一般列車を利用する場合、片道乗車券は1回用の交通カードとして発券され、運賃とは別に500ウォンの保証金が必要です。この保証金は、到着した駅に設置されている「保証金返却機」で返金してもらえます。
直通列車は座席指定制のため、週末や旅行のハイシーズンには、到着してすぐの便が売り切れていることもあります。事前予約もできますが、入国審査や荷物の受け取りにかかる時間を考えると、実際に空港を出られるタイミングは読みにくいもの。私自身は、無理に予約するよりも、一般列車やリムジンバスなど、その場で乗れる方法を選ぶほうが気持ちに余裕を持てると感じています。
私のおすすめは、WOWPASSです。到着後すぐに現地通貨への両替ができて、そのままT-money機能付きの交通カードとしても使えるので、はじめて韓国を訪れる方や、現金の準備にまだ慣れていない方には心強い存在だと思います。
「T-moneyやWOWPASS、気候同行カードって結局どれを使えばいいの?」という方は、こちらの記事もあわせてご覧ください。
T-moneyカード単体で使う場合は、あらかじめチャージ済みの商品も選べます。
なお、市内バスには、1人あたり重量20kg未満、3辺のサイズが50×40×20cm以内という荷物の基準があります。ただし、基準を満たしていても、混雑時など、ほかの乗客の移動や安全確保が難しいと判断された場合は、運転手さんの判断で乗車を制限されることがあります。
一般列車や地下鉄には大きなスーツケースがあっても、問題なく乗れることがほとんどです(私自身、何度も利用しています)。ただ、通勤ラッシュの時間帯は車内が混み合い、大きな荷物があるとほかの乗客の迷惑になりやすいので、荷物置き場のあるリムジンバスやA’REX、タクシーを選ぶほうが安心です。
「使える路線が限られているのかな?」と心配になるかもしれませんが、ソウル市内で観光する場合は、地下鉄もバスも利用できる路線がたくさんあります。私自身、実際の旅行では地下鉄だけでなくバスをかなり利用しています。
乗るルートが対象かどうか確認したいときは、NAVERマップで検索すると、気候同行カードが利用できるルートかどうかも表示されます。すべてを覚えておく必要はありません。「このルートで使えるかな?」と思ったときに、NAVERマップで確認すれば十分です。
最新情報はソウル市公式サイトでも確認できます
気候同行カードは今後も制度や利用範囲が変更される可能性があります。旅行前には、最新情報を確認しておくと安心です。
※ソウル市公式サイトは一次情報として確認できますが、日本語ページでは「気候同行カード」と「気候同行パス」の説明が少し分かりにくいところがあります。まずはこの記事で自分に必要な部分を確認してから見ていただくと、分かりやすいと思います。
乗るとき・降りるときのタッチ方法
使い方は難しくありません。
地下鉄に乗るときは、改札で気候同行カードをタッチ。降りるときも、改札でタッチします。バスも同じで、乗るときと降りるときにカードをタッチします。
ここで忘れないようにしたいのが、降車時のタッチです。地下鉄の改札はタッチしないと外に出られない仕組みになっているので、うっかり忘れる心配はほとんどありません。ただ、バスはタッチをしなくてもそのままドアから降りられてしまうので、こちらは特に意識しておきたいところです。降車時のタッチを累積2回忘れると、24時間利用停止になってしまいます。せっかくの乗り放題カードなので、降りるときの「ピッ」までをセットにしておきましょう。
バスを降りるときのタッチがちょっと面白い
日本では、バスが停まってドアが開いてからICカードをタッチして降りる方が多いですよね。
ところが私が乗ったバスでは、停車する前から降車用のカードリーダーにタッチする方も何人もいました。
「えっ、もうタッチするの?」
思わず、そう感じてしまったほどです。目的地に近づくと、周りの方たちは早めに降りる準備を始めているようでした。まさに「パリパリ文化」を実感した瞬間でした。
ただ、旅行者の方が慌てて早くタッチする必要はありません。バスが停まり、ドアが開いてからタッチしながら降りても大丈夫です。
最初は周りの動きが気になるかもしれませんが、ご自身のペースで進めば十分。降りるときにカードをタッチすることさえ忘れなければ、焦らなくても大丈夫ですよ。
韓国のバスは、歩く距離を減らせるのがうれしい
韓国一人旅で私がバスをおすすめしたい理由のひとつが、歩く距離を減らせることです。
ソウルのバスは、市内を縦横に細かく走っています。地下鉄は駅と駅を結ぶ移動にはとても便利ですが、駅から目的地までは歩かなければならないこともありますよね。その点バスなら、現在地から目的地の近くまで行けることが意外と多いんです。
たとえば、
地下鉄の駅まで歩く → 地下鉄に乗る → 駅から目的地まで歩く
よりも、
ルートによっては、近くのバス停から乗る → 目的地の近くで降りる
という移動ができる場合があります。
50代、60代の一人旅では、「できるだけ歩かない」という選択肢も大事だと私は思っています。せっかくの韓国旅行、歩きすぎて夕方にはクタクタ……となるより、バスも上手に使って元気を残しておきたいですよね。
私が韓国のバスを使うようになったきっかけ
私が初めて韓国へ一人旅をしたときのこと。朝の便で韓国に到着して、ホテルに荷物を預けてから街歩きを始めました。実際に歩き始めたのはお昼ごろだったと思います。
それなのに、その日の歩数は2万歩超え。もちろん楽しかったのですが、かなり疲れました。
そこで翌日から、「もう少しバスを使おう」と思ったんです。
最初は、外国で路線バスに乗るなんて、かなりハードルが高いと思っていました。
「どこから乗るの?」
「何番のバス?」
「ちゃんと目的地で降りられる?」
そんな不安があったんですよね。ところが、実際に使ってみると、思っていたよりずっと簡単でした。
NAVERマップがあれば、韓国のバスは意外と分かりやすい
韓国でバスに乗るときに私が使っているのが、NAVERマップです。目的地を検索すると、
- どのバスに乗るか
- バスの番号
- バスの色
- どのバス停から乗るか
- どこで降りるか
などを確認できます。気候同行カードが使えるルートかどうかも表示されるので、「このバスは気候同行カードで乗れるのかな?」と一つひとつ調べなくても、実際に利用するルートを検索して確認すればOK。
さらに、私はバスに乗っている間もNAVERマップを開いています。地図上で今どのあたりを走っているのか確認できるので、「そろそろ降りる場所かな?」と分かるんです。知らない土地で一人でバスに乗っていても、現在地を確認できるだけでずいぶん安心できます。
一人旅では、バスのほうが気楽に感じることも
もちろん、タクシーも韓国では便利な移動手段です。ただ、私は韓国語が話せないので、運転手さんと自分だけの車内になる状況が、ちょっと苦手なんです。
タクシーが危険だと思っているわけではありません。何か聞かれたときに韓国語でうまく答えられないかもしれない、という気持ちがあるだけです。
その点バスなら、ほかのお客さんも乗っていますし、運転手さんと直接やり取りする必要もほとんどありません。私にとっては、こちらのほうが気楽に感じます。
バスなら、ソウルの街を眺めながら移動できる
もうひとつ、バスの好きなところがあります。街を眺めながら移動できることです。
地下鉄では見えないソウルの街並みを、バスの窓から眺めることができます。少し高い位置から街を見るので、「この辺りってこんな雰囲気なんだ」と、移動そのものも楽しめます。観光地へ向かう途中の街並みを見るのも、韓国旅行の楽しみのひとつですよね。
私は、バスを単なる「目的地へ行くための乗り物」ではなく、ちょっとした街歩きの延長のように感じています。
【おまけ】改札でエラーになったら?
最後に、私が実際にちょっと焦ったことをお話しします。
地下鉄の改札には、ディズニーランドの入り口のような、回転するバーが付いたタイプがあります。カードをタッチしたら、バーが動くタイミングを逃さずに進む必要があるのですが、私は一度タッチしてすぐに進まなかったせいでタイミングを逃し、バーが開かず改札の中に入れなかったことがあります。「……あれ?」となりました。
こういうときも、慌てなくて大丈夫。駅員さんに助けてもらえばOKです。韓国語が話せなくても、気候同行カードを見せたり、翻訳画面を使ったりすれば、状況を伝えることができます。駅によっては、駅員さんを呼ぶためのボタンが設置されている場合もあります。
「韓国語が話せないから、トラブルになったらどうしよう」と心配しすぎなくても大丈夫です。
気候同行カードを使って、バスにも乗ってみよう
韓国旅行というと、地下鉄を利用する方が多いと思います。もちろん地下鉄は便利ですが、一人旅ならバスもぜひ使ってみてほしいと私は思っています。
特に、
- できるだけ歩く距離を減らしたい
- 地下鉄の乗り換えが面倒
- 目的地の近くまで行きたい
- ソウルの街を眺めながら移動したい
- 一人でタクシーに乗るのが少し苦手
という方には、バスが合うかもしれません。
最初は少し勇気が必要でも、NAVERマップがあれば思っているより分かりやすいです。私も最初は「海外で路線バスなんて無理」と思っていました。
けれど、一度乗ってみたら、「もっと早く使えばよかった!」と思いました。
韓国一人旅では、地下鉄だけにこだわらず、その日の体力や目的地に合わせて、バスも上手に使ってみてください。歩きすぎないことも、楽しい一人旅を続けるための大切な工夫だと思います。

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